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混乱のなか五輪を目指す野中生萌が
スポーツクライミングから学んだこと (2ページ目)

  • 篠幸彦●取材 text by Shino Yukihiko
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki


――その東京オリンピックではボルダリング、スピード、リードの3種目からなるコンバイド種目でメダルを争うことになります。野中選手はその3種目の中でボルダリングをメインに活動されてきました。ボルダリングへのこだわりを聞かせてください。

「私がボルダリングにシフトしたのは17歳のころで、そこからずっとボルダリングに絞って活動してきました。そのボルダリングに対する想いや熱量は、ほかの2種目(スピード、リード)と比べるとかなり大きいと思いますね」

――ボルダリングに絞ろうと思ったきっかけは何ですか。

「私のクライミングの強みは、パワフルな動きにあります。持久力が必要となるリードよりも、自分の強みである爆発的なパワーや動きを活かせるのがボルダリングだろうなと思ったのが絞ったきっかけでした」

――ボルダリングの魅力をどんなところに感じていますか。

「これはボルダリングに限ったことではありませんが、クライミングには限界がなくて常に新しい課題が存在して、常に上を目指していけるのが大きな魅力だと思っています」

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