本命『藤澤 山口』敗れる。カーリングミックスダブルスは新星が躍動 (2ページ目)
4強進出を決めた際、『松村・谷田』の谷田は、「優勝が見えてきたか?」と記者から質問されると、「自分たちのショットの精度を突き詰めていくだけ。優勝というよりも、その結果、あとふたつ勝てればいいと思っています」とコメント。それを有言実行する形でショットの精度を突き詰めていった結果、準決勝を接戦で制すと、決勝でも勝負どころでのショットが光った。
『松村・谷田』は、第1エンドで2点を失ったが、第2エンドには谷田のランバックダブル(※ガードストーンに当てて、ハウス内にある相手の石を弾き出すことをランバックと言い、そのショットでハウス内にある相手の石を2つ出すこと)でチャンスを作り、それに呼応するようにして、松村がハウス中央にドローを決めて、2点を奪い返した。
その後、『松村・谷田』は第5エンドにも2点加点して、5-3とリードを奪ったが、直後の第6エンドで苦戦を強いられる。先攻ながら、相手の攻撃を食い止めるような強い石を作れず、試合後に谷田が「下手すれば、3点、4点取られて(試合が)終わっていたかもしれない」と振り返るほどの窮地を迎えていた。
しかし、「ここしかないところに(石を)置いてくれた」と、谷田が絶賛する松村のラストショットで窮地から脱す。「ミスはどうしても出る。その後のショットでどう挽回するかが大切」と、大会後の谷田のコメントを象徴するようなプレーだった。
そうして、『藤澤 山口』に1点だけ取らせることに成功。残りエンドも大きなミスをすることなく、うまく消化していった。
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