本命『藤澤 山口』敗れる。カーリングミックスダブルスは新星が躍動 (5ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Takeda Soichiro

「北京五輪にはまず、4人制で出ることを目標にしています。その延長戦上に、『ミックスダブルスでも(五輪に)出られればいいな』という思いがある感じ」(松村)

 世界選手権の結果によって、日本が北京五輪の出場枠を獲得した場合、国内選考については、今回優勝した『松村・谷田』と、来年のミックスダブルス日本選手権で優勝したペアが、トライアルで代表の座を争うことになる(※日本選手権で優勝した2ペアより、世界ツアーランキング上位ペアがいれば、3チームでのトライアルとなる)。

 仮に、『松村・谷田』が日本選手権で連覇を遂げれば、代表ペアに無条件で内定となる。しかし、リベンジを期す『藤澤 山口』に、3位の『吉田 清水』、北海道ブロックから勝ち上がってきて4位入賞を果たした北見工業大学(飯島奈都美、鹿野大貴)ら今大会の上位チームをはじめ、強化委員会推薦ペア、さらには歴代最多優勝を誇る苫米地美智子・賢司夫妻の『チーム苫米地』などバラエティに富んだペアが、それを阻もうと、今後も強化を続けていくだろう。

 北京五輪まであと2年を切り、4人制同様、ミックスダブルスの争いも熾烈になってきた。はたして、初の五輪出場は実現するか。そして、どのペアがその切符を獲得するのか。ミックスダブルスの五輪代表レースからも、目が離せない。

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