本命『藤澤 山口』敗れる。カーリングミックスダブルスは新星が躍動 (4ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Takeda Soichiro

 このあと、『松村・谷田』のふたりは、日本代表としてカナダ・ケロウナで開催される世界選手権(4月18日~25日)に出場する。

 日本のチームは出場していないが、ミックスダブルスは2018年平昌五輪から新種目として採用されている。その出場権は、4人制と同様、直近2大会の世界選手権の結果(※2大会で積み重ねた五輪ポイント)によって得られる。

 つまり、日本代表ペアが2022年北京五輪に出場するためには、今度の世界選手権の結果も関わってくる。『松村・谷田』に求められるのは、ひとつでもいい成績を残してくることだ。

「日本代表として戦うことになった以上、求められるのは結果。そこに向かって、自分たちで言い訳することなく、しっかりと準備をしていきたい。世界選手権では、一番いい色のメダルを目指しますけど、まずはプレーオフ(決勝トーナメント)に出ることを目標として、今大会と同様、一試合一試合、全力で戦います」(谷田)

「日本代表となって、責任感も、プレッシャーもありますけど、それをしっかりと背負って、世界選手権ではチームのパフォーマンスを上げて、いいゲームをしたい」(松村)

 谷田はコンサドーレ札幌、松村は中部電力と、4人制での北京五輪出場も目指している。当然、優先されるのはチームだが、それを前提としつつも、ともに多種目での五輪挑戦にも意欲を見せた。

「まず、自分のチームを第一に考えています。ただ、ミックスダブルスも同じオリンピック(種目)。それに、少しだけ手がかかった、というのは事実で、これからもそこ(五輪出場)を狙っていきたいと思います。そして、その姿勢を見せていければ、ミックスダブルスのレベルも上がってくるのでは」(谷田)

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