サスケ君が断言。SASUKE史上
ナンバー1の天才は「最強の漁師」 (4ページ目)
SASUKEにおける天才は誰か、という話をしたら、現役では又地諒選手もすごいですが、ひとり選ぶなら断トツで長野さんです。もちろん、漁師の仕事で鍛えた足腰や天性の運動センスもそうなのですが、何がすごいかというとエリアの攻略法を見つけるのが尋常じゃないくらい早い。
史上ふたり目の完全制覇者、長野誠。最強の漁師と呼ばれるSASUKEのカリスマ(現在は引退)
これはフィッシュボーンが初登場したときのエピソードですが、あんなの誰も見たこともないし、やったこともないので、みんな不安なわけです。エリアの横に常連選手たちが大集合して議論していたところに、もうそのときは引退されていた長野さんが「これ、簡単だよ。俺、タイミング教えてあげるから」と、誰よりも先に攻略法を見つけてしまった。
このことからもわかるように、SASUKEにおいては「エリアの特性に合わせた動きができるかどうか」というのが結果に直結します。僕は長野さんのような天才ではないので、そのためにはまず「映像から得られる情報を最大限生かす」というのが欠かせないプロセスになっています。
そうやって情報を集めて「どうしたらクリアできるのか」「どうしたら落ちるのか」を理解して、僕は今のスタイルに行きつきました。特別な運動神経や運動センスがない分、ミスをしにくい動きを練習のときからシミュレーションして決めておく。本番でとっさに判断したり、変えたりするようなことができる限りないようにする。
それゆえに見ている側からするとスリルがないので、番組総合演出の乾雅人さんには、
「おまえのSASUKE、つまんねえな」
と言われたことがあります(笑)。
(第4回につづく)
■今週の格言:エリアの特性を知り、自分に最適なSASUKE攻略法を研究する
<プロフィール>森本裕介 Morimoto Yusuke
1991年12月21日生まれ、高知県出身。IDEC株式会社にソフトウェア・エンジニアとして勤務。7歳でSASUKEに目覚め、15歳のときに第18回大会(2007年)で初出場。2015年に史上4人目の完全制覇を達成。第35回、36回大会で出場者100人中唯一FINALステージに進出した、現役最強のSASUKEプレーヤー
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