サスケ君が断言。SASUKE史上ナンバー1の天才は「最強の漁師」 (2ページ目)

  • 本田雄士●撮影 photo by Honda Takeshi 協力/TBS


 では、面を踏まないためにはどうすればいいのかということを考えると、「つま先を丸太と丸太の間に刺して登っていけばいい」という攻略法にたどり着きます。成功者の映像を確認すると、つま先をこれでもかというくらいガッツリ差し込んで移動していることがわかります(スピードに物を言わせて駆け抜けてしまう人もいますが......)。
 
 このように、僕がSASUKEの映像を見て研究するときは、成功例と失敗例を必ずセットで見ておくようにしています。
 
第36回大会1stステージ第2エリア「ローリングヒル」を下る森本第36回大会1stステージ第2エリア「ローリングヒル」を下る森本
  ローリングヒルを例に出しましたがSASUKEのエリアには必ず、エリアごとにポイントがあります。「どうすればクリアできるのか」「何をしたら落ちるのか」、できる限り事前に知っておく。
 
 それと映像を研究するときの注意点がもうひとつあって、実際に放送される番組は、昔のTVゲームの『スーパーマリオ』みたいな横スクロールで映すのが基本です。だから多くの方にはそのイメージが刷り込まれていると思うのですが、実際にプレーヤーとして正面から進んでいくと全然見え方が違います。
 
 1stステージを例に出すと、第4エリアの「フィッシュボーン」などは、もうまったく別物です。

本番前、「フィッシュボーン」の試技をするシミュレーター(第36回大会)本番前、「フィッシュボーン」の試技をするシミュレーター(第36回大会)
  どんな新エリアが登場したときでも、「正面から見たときにどうなっているか」という想像は事前に巡らせるように常に心がけています。
 
 また、最近では「選手目線でSASUKEを楽しもう」という動画もTBSがYouTubeに上げているので、必ず見るようにしています。おそらく、シミュレーター(収録の前に安全面の確認などのため試技をするテストプレーヤー)が頭にカメラを付けてプレーしたときの映像で、それを視聴すれば「SASUKEを横から見るのと正面から見るのでは別物」という言葉の意味を理解していただけると思います。

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