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女子スノボの美しき10代
ニューヒロインたちは、北京のメダルに照準 (2ページ目)

  • 徳原 海●文・写真 text&photo by Tokuhara Kai

 残念ながら決勝は強風のため中止。4位という予選順位が、村瀬にとっての初めてのメジャー大会のリザルトとなった。しかし、ジブセクションできれいにメイクした高難度のトリックが今大会のベストトリック賞を受賞し、表彰式でも大喝采を浴びるなど確かな存在感を示した。

 実は彼女、今大会では披露しなかったが、「バックサイドダブルコーク1260」という大技を女子では世界で初めて成功させている。その持ち前の高いジャンプスキルに加え、今大会では日本人ライダーが総じて苦手とされているジブセクションでもセンスを見せつけた。

「最初はハーフパイプの練習をしていたのですが、ある時『あそこにある"鉄みたいなの"をやってみたいな』って思って、レールに挑戦してみたらすごく楽しくて。そこからどんどん練習を積んでいくうちに、スロープスタイルでやっていきたいと思うようになりました。ジャンプの方が得意ではありましたけれど、去年から羽島(岐阜県)の施設でジブをたくさん練習できるようになったこともあって集中的に強化してきました」

 4歳でスノーボードを始め、たった9年で世界のトップカテゴリーへと躍り出た。「勝つための自分なりの考えを常にノートに書いて、常に読み返しています」という13歳。その視線の先には、世界一のスノーボーダーになるという明確なビジョンを描いている。

「今の一番の目標は北京五輪で金メダルを取ること。そしてUSオープンやXゲームズでも常にいい成績を残して、私の名前を世界中に広めたいです」

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