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なぜ小平奈緒は平昌であんなに強かったのか。
苦労を知る番記者が明かす (5ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by JMPA

 小平は五輪シーズン前、平昌は勢いのまま駆け抜ける大会にしたいと言っていた。五輪で優勝するのはもちろん、06年トリノ五輪の1500mで優勝したシンディ・クラッセン(カナダ)が、その後の3月の大会で3000mと1000mで世界記録を連発した状況にしたいということだ。

 そのために考えたのが、3月中旬に標高1034mのカナダ・カルガリーで開催される「オリンピックオーバル・ファイナル」での500mの世界記録(36秒36/李相花)への挑戦だった。しかし、大会日程の変更や、3月3日から中国の長春で開催された世界スプリントで引いた風邪で体調が戻らず断念した。

 小平の挑戦は、来シーズン以降に持ち越されることになったが、記録が更新される日を楽しみに待ちたい。

◆五輪メダルも通過点。カーリングの「ど変態」本橋麻里の戦いは続く>>

◆小平奈緒、超人的な36秒台と「人徳」で金メダルよりもキラキラ輝く

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