アイスホッケーの美女GK藤本那菜
「五輪メダルで恩返しをしたい」 (3ページ目)
ソチ五輪後は不動の守護神として日本代表のゴールマウスを守り続けてきた藤本は、来年の3月に29歳を迎える。若い世代の選手の台頭もある中で藤本を支えるのは、アメリカでプレーしていたときにチームメイトにかけられた、「Age is just a number(挑戦に年齢は関係ない)」という言葉だという。
「当時、チームの中では27歳の私が最年長だったんです。10代や20代前半の選手と比べ、体の変化もあって悩むこともありましたが、チームメイトたちは『年齢はただの数字。何かに挑戦するときに気にすることではない。年齢を気にしているのは自分だけだよ』と、笑いながら言ってくれたんです。その言葉のおかげで、変化を受け入れ、自分の目標に向かってチャレンジし続けることが大事だと思えるようになりました」
そんな藤本の目標は、チームと同様に「メダルを獲ること」。5戦全敗で終わったソチ五輪のリベンジの場でもある平昌五輪に向け、気持ちは高まっている。
「今の代表チームは家族みたいな雰囲気で、このメンバーで戦えることを誇りに思います。私たちは、たくさんのサポートに支えられてここまでこられたので、皆さんに恩返しができるように頑張りたいです」
グループBに入った"スマイルジャパン"の初戦は、2018の年2月10日。世界ランク5位のスウェーデンとの試合で表彰台への一歩目を刻む。
藤本那菜(ふじもと・なな)
1989年3月3日生まれ、北海道札幌市出身。身長163cm。
2015年にデンソー北海道に入社。6歳よりアイスホッケーを始め、2007年に女子日本代表に初選出される。2015年の世界選手権ではベストGKを受賞。同年7月、世界初の女子プロリーグNWHL(National Women's Hockey League)のトライアウトに合格し、ニューヨーク・リベターズと契約。日本人初のNWHL選手となる。2014年ソチ五輪に続き、2大会連続で五輪の舞台に挑む。
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