平昌五輪で金銀メダル独占が見えた。伊藤有希が女子ジャンプW杯初優勝 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 中村博之/PICSPORT●写真 photo by Nkamura Hiroyuki/PICSPORT

 一度勝ったことで、負ける悔しさもこれまでとは違う感覚だったという。

「自分がミスのないジャンプをして戦い、それよりもルンビー選手がいいジャンプをして負けたのなら納得できますが、今日は自分にミスがあって負けたから悔しかった」と振り返る。

「今まで試合ではなかなかいい条件に当たらなかったんですが、今回の試合の4本はいい条件で飛ばせてもらえて運にも恵まれたと思います。こうやって2試合連続で表彰台に上がれたことで、ずっと勝ち続けている沙羅ちゃんのすごさも改めて感じました。私はまだ1勝しただけだから、この調子をこれからも維持できないとしょうがないと思う。世界選手権に向けていいステップになったので、まだまだ挑戦していきたい」

 傍から見ていても、これまでのような気持ちの揺れが少なくなったように思えた。この1勝を大きな自信にして次の勝利につなげることができれば、日本チームは高梨と伊藤の2枚看板で平昌五輪へと突っ走ることができる。

 次の大会である1月20、21日のW杯蔵王大会で、表彰台のトップに立つのは、はたしてどちらになるのだろうか。

■冬季競技 記事一覧>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る