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ピンチで浮かんだ「伊調の逆転勝ち」。
高橋・松友組が金メダル (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by JMPA

「第1ゲームは私がけっこうひどかったから。デンマークのふたりは、どんどん強打を打ってきて勢いに乗るとめちゃくちゃ強いので。それに決勝で彼女たちと当たるのは初めてだし、向こうも本気で五輪に勝ちにきていると思って最初は少し硬くなってしまいました。でも自分たちがうまく高い球を使って相手を走らせて、穴を作っていくことができれば崩せるという試合を何回もやってきているので。2ゲーム以降はそういう展開に持っていけました」(松友)

 そう語る通り、第2ゲームは序盤からリードを奪って21対9と圧倒的な強さで取った。ところが、最終ゲームはデンマーク組も、優勝候補だった中国を破って勝ち上がってきた自信と、ベテランの意地を見せてきた。

 序盤から競り合いの展開になり、幸運というより執念でもぎ取るネットインでのポイント獲得を何度か繰り返す。終盤にはデンマークが3連続ポイントで16対19とし、あと一歩というところまで高橋と松友を追い込んだ。

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