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千葉百音「弱さを認めてこそ強くなれる」 GPファイナルの「屈辱」バネに五輪代表かけた全日本へ (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【五輪代表をかけた全日本へ「行動に移す」】

 五輪代表選考での優位性は今回の結果で少し薄れた状況になったが、そのなかで五輪出場をかけた全日本選手権(12月19日〜)へ向けては、「とにかくやれることは全部やりたい。努力する自分というのも大事だけど、もっと大事なのは質を積み上げた状態で、ちゃんと準備しきって臨めるかということだと思います」と述べた。

「悔しさが少しあと味みたいににじむ瞬間はあるけど、本当に行動に移してこそ失敗が生きると思う。自分でぐいぐい自分を引っ張っていくしかないと思います」と強い口調で言った。

 シニア移行の2023−2024シーズン、GPシリーズは環境の変化による体調不良で少し苦しんだが、全日本選手権で2位になり、四大陸選手権で優勝し、世界選手権も初出場した。それからは日本女子トップレベルの選手として安定した位置をキープし、実績を積み上げてきた。

 これまでに経験した悔しい結果と言えば、2025年四大陸選手権でSP2位からフリーで6位まで順位を落としたことだが、その時は当日朝からの体調不良があり原因はハッキリしていた。

 そんな千葉にとって今回は初めての、予測不能の屈辱とも言える結果だった。だが、それは順調すぎるほど順調だった彼女のキャリアにとって、一度経験しておかなければいけないつまずきだったのかもしれない。強い意志で自身を律することができる千葉だからこそ、今回の経験をその先にある本物の強さにつなげるはずだ。

著者プロフィール

  • 折山淑美

    折山淑美 (おりやま・としみ)

    スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。

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