高橋大輔に若手からひと言「ダンスがうますぎてマネできない」 アイスショーで見せた革新性 (2ページ目)
【シンプルにスケートを見せたい】
「テーマは自分のなかでつくらない」
今回、高橋はそう語っている。感性の表現者の真骨頂だろう。フィギュアスケートそのものを見せる、という矜持か。
「(スケーター全員が)黒い衣装なのは"強い職人"のイメージで、そこに色をつけたくなくて。シンプルにスケートを見せたかったんです。だから、曲に合わせた衣装というのではありません。曲も緩急を大事に選びました」
舞台の解釈は、観る人にゆだねられている。現役時代から、高橋の滑りは自由で解き放たれていた。だからこそ、マイナースポーツを人気スポーツに変えられたのだ。
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