本田望結「中途半端だなと思ったこともあります」。それでもスケートと女優を続けて「欲張りでもいいのかな」と思えた助言があった (3ページ目)

  • 泊 貴洋●取材・文 text by Takahiro Tomari
  • 柳岡創平●撮影 photo by Yanaoka Sohei

【スケートとも女優とも違う野望】

ーー2023年は、どんな年にしたいですか?

 大学生になれたら、姉(真凜)のような大学生になりたいです。

この記事に関連する写真を見るーー真凜さんは、望結さんから見て、どんな大学生ですか?

 コロナ禍でリモート授業が多かったなか、最近では大学に行くことが増えていたり、レポートが大変みたいで、常にパソコンを持ち歩いて勉強しています。もちろんスケートの練習をしながらなので、本当にハードスケジュール。すごくかっこいいなと思います。

ーー望結さんは、どんなキャンパスライフを送りたいですか?

 まず、お友達を作りたい(笑)。知らない世界にたくさん触れて、兄(太一)のような社会人になれるように階段を上がっていきたいと思います。

ーー芸能活動のほうでは、どんな年にしたいですか?

 いただける役があるのであれば、一つひとつ全力で取り組んでいきたいです。ジャンルとしては、やっぱり、今しかできない学園モノに参加したいですね。

ーー目指す女優像はありますか?

 皆さんのなかで『家政婦のミタ』(日本テレビ/2011年)の(阿須田)希衣ちゃんのイメージが強いと思うので、懐かしく思っていただきつつも、「え、あの希衣ちゃんが!?」と驚いてもらえるような挑戦をしていきたいです。それが誰かの「頑張ろう」につながればうれしい。

ーー以前のスポルティーバの取材で、カメラにハマっていると話していました。今は?

 今もです! スポーツ観戦が好きなので、選手を撮ったり、姉や妹を撮ったり。写真は、楽しいですね。ブレていたとしても、それがいい思い出にもなるじゃないですか。来年はもっといろんなところに行って、写真を撮りたいです!

【プロフィール】
本田望結 ほんだ・みゆ 
2004年6月1日、京都府生まれ。4歳からフィギュアスケートを始め、3歳から芸能界入り。2011年のドラマ『家政婦のミタ』で脚光を浴びる。2015年には『ポプラの秋』で映画初主演を果たした。そのほかの出演映画に『母と暮せば』(2015年)、『きさらぎ駅』(2022年)など。ドラマには『少年のアビス』(2022年)、『ばかやろうのキス』(2022年)などがある。

【著者プロフィール】
泊 貴洋 とまり・たかひろ 
ライター。雑誌『演劇ぶっく』(現・えんぶ)の編集者時代に、演劇と映画の学校「ENBUゼミナール」の立ち上げに参加。1999年、映画雑誌『ピクトアップ』を創刊。2004年、独立してフリーライターに。以降、『日経エンタテインメント!』や『Pen』などの雑誌やウェブ媒体にて、映画監督、俳優、クリエイター、企業人などへの取材を行なう。著書に『映画監督への道』、『ゼロからの脚本術』(ともに誠文堂新光社)、『映画監督になる』シリーズ(演劇ぶっく社)などがある。

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