羽生結弦は学び続ける。アクシデントを乗り越え完全優勝できた要因 (5ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 そう言いながらも羽生は、「試合前にアクセルを入れたのがよかったけれど、それが全日本選手権や世界選手権のような大会だったら、確実によかったかどうかというのはわからないと思います。今の身体の状態で、バルセロナで開催されたファイナルだったからそれがハマッたというのはある」と冷静にとらえていた。

(つづく)

【profile】 
羽生結弦 はにゅう・ゆづる 
1994年12月7日、宮城県仙台市生まれ。全日本空輸(ANA)所属。幼少期よりスケートを始める。2010年世界ジュニア選手権男子シングルで優勝。13〜16年のGPファイナルで4連覇。14年ソチ五輪、18年平昌五輪で、連続金メダル獲得の偉業を達成。2020年には四大陸選手権で優勝し、ジュニアとシニアの主要国際大会を完全制覇する「スーパースラム」を男子で初めて達成した。 

折山淑美 おりやま・としみ 
スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。92年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、これまでに夏季・冬季合わせて14回の大会をリポートした。フィギュアスケート取材は94年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追っている。

「羽生結弦2021-2022フィギュアスケートシーズンカレンダー」【予約受付中】

卓上版はこちら>>

壁掛け版はこちら>>

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る