2021.07.11

羽生結弦「何かを感じてもらえるのではないか」。シーズン初演技から全開、4回転アクセルへの決意も語った

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

ドリーム・オン・アイスで『マスカレイド』を演じる羽生結弦ドリーム・オン・アイスで『マスカレイド』を演じる羽生結弦 この記事に関連する写真を見る  7月9日にKOSE新横浜スケートセンターで開幕したアイスショー「ドリーム・オン・アイス2021」。6年ぶりの出演となった羽生結弦が演じたプログラムはロックナンバー『マスカレイド』だった。

「このプログラムは演じる機会がなかなかなかったのですが、ただあの頃とは違って、もっと大人になって、もっと表現したいこともあったりして。それに、もっと客観的に何かを感じてもらえるものが、この世の中だからこそ増えたんじゃないかなというふうに思い、自分の中で演じたいと、このプログラムを選びました」

 このプログラムは、2014−15シーズンのフリープログラム『オペラ座の怪人』の続編という位置付けで、2年前の「ファンタジー・オン・アイス」でX-JAPANのボーカリストToshlとコラボレーションし、4公演で踊っていた。その時は「最初から最後まで全開で滑らなくてはいけない、すごく体力を使うプログラム」と、羽生は苦笑しながら話していた。

 今回は7月9〜11日の3日間4公演で、中日の10日には2公演あるハードなスケジュール。羽生は今回の出演前に、「(ドリーム・オン・アイスは)いろんなことを学ぶというよりも、皆さんに見てもらいたいという気持ちのほうが大きい場所です。自分の気持ちを全部詰め込んで、いい演技をしたい。『見て!見て!』といった感じでずっと滑ってきました」との思いを話していた。

 今年4月の「スターズ・オン・アイス」に出演した後は疲労を取りながら新シーズンへ向けてスタートした。だが、ドリーム・オン・アイスについては、「身体をかなり作って、焦点を絞って練習をしなければいけないなと思っていた」と話していた。そして、会場では自分のプログラムだけではなく、オープニングやフィナーレの滑りにまで細かく気を配る雰囲気を見せた。