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羽生結弦「何かを感じてもらえるのではないか」。シーズン初演技から全開、4回転アクセルへの決意も語った (3ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 そして、2021−22シーズンのグランプリ(GP)シリーズ出場をこう話した。

「試合自体がないと4回転半を跳んでも意味がないと思うし、試合で決めたいという気持ちが強くあります。その機会を少しでも持てたらいいなと思い、今シーズンはGPシリーズに出場させていただくことを決めました」

 出場がGPシリーズ第4戦のNHK杯と第6戦のロステレコム杯(ロシア杯)に決まった経緯は、「NHK杯が決まった段階で、必然的にロシアになるかカナダになるか、中国になるかみたいな感じがありました。でも僕は世界選手権で3位なので、決定権は持てなかったんです」と話した。

 来年の北京五輪に関しては、ソチや平昌の時のように、「絶対に金メダルを獲りたい」という気持ちはないが、4回転アクセル成功への道の半ばにあれば出場も考えるという。そのうえで、「必ず、今シーズンで4回転半を決めるんだという強い意志はあります。しっかりとその決意を持って、今シーズンに挑みたいと思っています」と明言した。

 フリープログラムは昨シーズンからの『天と地と』を続行すると決めている。一方、ショートプログラム(SP)は、曲は決まっているが、演技の音源はまだできていない状態という。

 4回転アクセルに挑む羽生の今シーズンは、このドリーム・オン・アイスから始まった。

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