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尾木ママ、フィギュアスケートファン歴40年の熱い思い「生観戦が一番」 (2ページ目)

  • 辛仁夏●取材・文 text by Synn Yinha
  • 田口有史●撮影 photo by Taguchi Yukihito

――フィギュアスケートの魅力はどこにあると思いますか?

 それはもう、"美しさ"でしょうね。例えば浅田真央さんの場合は、蝶が舞うようにトリプルアクセルをふわっと跳んでいたのが印象に残っています。

 それから、フィギュアスケートをやる人はみんな仲がいいんですよね。世界レベルで競い合うライバル同士なのに、ひとつのチームみたいにみんな仲がいい。アイスショーのバックヤードを訪ねたことがあるんですけど、みんなで一緒に写真を撮っていたりして、和気あいあいとしていて、その雰囲気のよさが僕は好きですね。

――競技会を会場で観戦されたことはありますか?

 2017年のNHK杯(大阪市中央体育館)に行きました。やっとチケットが取れて大阪まで行ったんですけれど、公式練習中に羽生選手がケガをしてしまって棄権した時でした。残念ながら、羽生選手の競技会での演技は生でまだ見たことがありません。

――会場まで足を運んで見るフィギュアスケートの楽しさはどこにあると思いますか?

 会場の歓声や、ザっと氷を削るスケーティングの音、演技前のピンと張り詰めた緊張感などを体感すると、また観に行きたいと思いますね。また、アイスショーでは選手とファンが一体となって作り上げていくので、競技会とは違って選手のみなさんも伸び伸びと滑っているし、衣装や音楽もとても素敵で楽しいです。

 生で見ると俯瞰で全体の動きを追いかけながらも、心では焦点を絞ってみることができるので、やっぱり生で観ることが一番ですね。プロ野球も大相撲も、スポーツはみんなそうだと思います。

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