検索

樋口新葉と坂本花織も大技に挑戦。ロシア勢に対抗できるか? (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 高橋学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 チームメイトの三原舞依も練習に復帰したことで、再び切磋琢磨して成長していける環境も整ってきた。  新シーズンの振り付けは共にブノワ・リショー氏。フリーについては、昨季の『マトリックス』を持ち越し、SPは新しいプログラムに挑む。曲名については「フランス語でちょっとよくわからないんです(笑)」と、力の抜けた坂本らしい答えが返ってきた。

「振り付けの指導はビデオ通話を使いましたが、難しかったですね。画面上だと左右や正面がどちらかわかりにくいので、最初は手こずりました。ショートは今までと少し違う雰囲気のプログラムです。『大人の女性』を演じられたらいいなと思います。フリーのマトリックスは、去年よりカッコよくやりたいと思います」

 坂本は昨シーズンを振り返り、顔つきを少し厳しくすると、「2度とあんな成績を残したくない」と強調。「今、前向きなモチベーションでいます。今季は試合数が少なくなるだろうから、一試合一試合に集中して自分の演技をしていきたいです」と続けた。

 坂本も樋口共にそれぞれ課題とする種類のジャンプを「自分のもの」にすることが、昨季のグランプリファイナルを制したアリョーナ・コストルナヤや4種類の4回転ジャンプを跳ぶアレクサンドラ・トゥルソワら強力なロシア勢に近づく一歩となる。

羽生結弦 2020-2021 フィギュアスケート シーズンカレンダー
9月18日(金)発売予定 撮影:能登 直 予約限定生産!
お申込み:amazonほか電子書店で予約受付中!

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る