成長して戻ってきた浅田真央。「25歳の自覚」 (4ページ目)
『蝶々夫人』は一人の男性を待ち続けるという悲しい切ない物語ですけど、日本人として芯の強い女性を演じたいと思って演技しました。次の試合に向けて、もっともっといい蝶々夫人を演じていきたいです」
現役続行発表から約5ヵ月間、再び競技会に戻る浅田に対して、厳しい目で基礎練習を見守ってきた佐藤信夫コーチは「彼女も25歳の大人になり、自覚を持ってやっています」という。これまでとは違うアプローチで浅田と接しているということだ。
「(休養後の師弟関係については)彼女が変わったというよりも、私がかなり自由にさせて練習をさせてきました。ここまでの練習は彼女のペースで進めてきて、注意してほしいというところをアドバイスしたくらい。立派な大人として接してきました。
今までのように、あれをしなくてはいけない、これをしなくてはいけないということはしないで、やりたいことをやりたいようにスケートを楽しんでいると思います。今季は、どうしてもここだけは厳しく指摘しないといけないというところは、妥協せずにやっていきたいと思います」
そしてこの日の浅田の演技についてはこう評価した。
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