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【ボクシング】在米記者が占う「PFP1位」井上尚弥の対"バム"・ロドリゲス戦と2年後のランキング予想 (2ページ目)

  • 杉浦大介●取材・文 text by Daisuke Sugiura

3. 井上は35歳までに引退する可能性を話しているが、今から約2年後に誰がPFP1位に立っていると思うか?

フィッシャー : おそらくシャクール・スティーブンソン(PFP3位/WBOスーパーライト級王者/アメリカ)だろう。ただし、そのためには年に1〜2試合しか戦わない現状をあらため、もっと頻繁にリングに上がる必要がある。

"メキシカンモンスター"ことデビッド・ベナビデス(PFP5位/世界2団体ライトヘビー級・世界2団体クルーザー級王者/アメリカ)にも可能性はある。もしドミトリー・ビボル(PFP6位/世界3団体ライトヘビー級王者/ロシア)に勝ち、さらに元世界クルーザー級王者ジャイ・オペタイア(オーストラリア)にも勝つことができれば、PFP1位争いに加わるだろう。

 ただ、現状ではベナビデスがオペタイア戦に興味を示しているようには見えない。もっとも、もしベナビデスが何らかの形でオレクサンドル・ウシク(PFP2位/ウクライナ)への挑戦機会を得て、ヘビー級を制するようなことがあれば、多くのボクシング関係者は彼がPFP1位だと評価するようになると思う。

ゴンサレス : 井上は今後2年以内に引退する意向を示している。その前にフェザー級へ上げて、より大柄な王者を相手に世界タイトルを獲得する可能性はあるだろう。しかし、その頃になるとPFP1位の座を維持するのは難しくなっているかもしれない。2028年頃には、ベナビデス、あるいは井上を破った場合の"バム"、もしくはスティーブンソンがPFP1位になっている姿は十分想像できる。

アブラモビッツ : 2年後の1位を考えた時、最も可能性が高いのは結局のところ井上だ。

杉浦 : アメリカ中量級の王者たちは直接対決に熱心ではない印象だが、スティーブンソンは別だ。とにかくやりにくい選手だけにダンスパートナー(対戦に値するライバル)を見つけるのは容易ではないが、それでも向こう2年の間にヘイニー、ライアン・ガルシア、オシャキ・フォスター、復帰すればワシル・ロマチェンコ、ジャーボンテ・デービスといったビッグネームと何戦かこなすことは可能ではないか。それらの試合が決まりさえすれば、井上、ウシクらが舞台を退くとともにスティーブンソンの1位浮上は見えてくる。そして、スティーブンソンは一度1位に立てばそう簡単には転落しない難解なスタイルを持っている。

著者プロフィール

  • 杉浦大介

    杉浦大介 (すぎうら・だいすけ)

    すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう

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