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【ボクシング】山中慎介は中谷潤人の課題を指摘も......5月予定の井上尚弥戦は「また別の話」と期待 (2ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

――苦戦しながらも、勝ち切ったことの意味は大きいのでは?

「我々が想像する以上に大きいと思います。スパーリングでは上の階級の選手と手合わせすることもあるでしょうが、本番の12ラウンドで、あの圧力と耐久力を体感したのは今回が初めて。"スーパーバンタム級の洗礼"をここで浴びたことが、5月に向けた最大の収穫になるんじゃないでしょうか」

――中谷選手の修正力、アジャスト能力についてはどう見ていますか?

「仮にもう一度エルナンデス選手と戦ったら、次はもっと差をつけて勝てる気がしますけどね。中谷は実戦のなかで学習し、適応していく能力が非常に高い選手です。今回の辛勝が、彼をさらに化けさせる可能性がありますよ」

【井上尚弥vs中谷潤人はどうなる?】

――大橋会長と井上選手本人はピカソ戦の前に、フェザー級に階級を上げる可能性を示唆するコメントを口にしました。井上選手は試合後、「自分としても(中谷と)やる気持ちは十分ある」とあらためて語っていましたが、ふたりの対戦について期待値が変化したファンもいるかもしれません。

「同じ大会で、井上も中谷も判定勝利でしたが、その内容やポイント差を単純に比較してしまうと、どうしても『差は大きい』という見られ方になってしまう。それはある程度、仕方ない反応だとは思います。日本のファンの多くは、ふたりが圧倒的なKO勝利を飾って、『いざ、5月の東京ドームへ!』という流れを思い描いていたはずですから」

――これまでの実績を考えても、井上選手が優位という見方が多いと思いますが、勝負はそう単純ではないという点もありませんか?

「そのとおりですね。今回中谷が苦戦したからといって、同じように井上に対しても厳しい戦いになるかといえば、それはまた別の話だと思います。ボクシングには相性もありますからね。

 もちろん、相手はあの井上尚弥。これまで多くの挑戦者が抱いてきた番狂わせの可能性すら、すべてゼロにしてきた"モンスター"ですから、中谷にとって極めて高い壁であることは間違いありません。しかし、今回の内容だけでふたりの実力差を断定してしまうのは、少し早いのではないかと思います」

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