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「女子プロレス=アイドルっぽいを覆したい」WWEで進化したSareeeが日本復帰で見せたい闘い (3ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Dairaku Satoshi
  • 立松尚積●撮影 photo by Tatematsu Naozumi

【WWEで得たものと、日本復帰の理由】

――その間、渡米している日本人選手たちとはやりとりがあったんですか?

Sareee:すごくお世話になりました。アメリカに行かなければ会うこともなく、話すこともなかっただろうスター選手たちが気にかけてくれて。

 特に中邑真輔選手には、奥さんやお子さんも含め、家族ぐるみで仲良くしていただきました。初めてお会いした時に「ひとりで寂しい時はいつでもおいで。ご飯もあるから」と。そのうちに、中邑選手がいなくても、私が休みの日はお子さんたちと一緒に出かけたりするようになりました(笑)。

 他にはASUKA選手、イヨ・スカイ選手、戸澤陽選手やKUSHIDA選手もいましたね。私が所属するNXTでいうと、途中まで鈴木秀樹選手や黒潮イケメン二郎選手も一緒でした。その頃は日本人選手もけっこう多くて心強かったですね。

――WWEで活躍する中、今年3月9日に契約満了で退団し、日本に復帰。WWEとの再契約の話もあったと思いますが、日本に戻られた理由を教えてください。

Sareee:メインロースター(WWEの一軍といわれるRAWや、スマックダウンで活躍するレスラーのこと)として闘うことはなかったですけど、私の中で「WWEで十分に学ぶべきことができた」と思ったんです。2年間のうちに、私に足りなかったエンターテインメントの精神を吸収することができました。

 再契約のお話もいただきましたが、「自分の信じるプロレスをやりたい」と。27歳という年齢的にも一番体が動く時期だと思うので、「昔から抱いている、自分がやりたいプロレスを今やらないと後悔する」と考えたんです。

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