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那須川天心「武尊選手は性格もファイターとしても真逆」。試合には「負けるイメージがない」 (3ページ目)

  • 井上崇宏●文 text by Inoue Takahiro
  • photo by Taikoh Kuniyoshi

武尊戦に向けて静かに闘志を燃やす那須川天心武尊戦に向けて静かに闘志を燃やす那須川天心この記事に関連する写真を見る── キックのキャリア総決算。

「そんな感覚ですね。毎日が確認作業の繰り返しというか。あとは日が経てば経つほど、僕のキックの引退も近くなっているわけですから、後輩にちょっと技術を教えたりとかっていうこともやっています」

── 「KOで勝つ」とか「判定までいくだろうな」とかっていうイメージはありますか?

「いろんな想像ができますね。正直、前は『負けるかもしれない』と思ったり、そういう焦りみたいなものも多少はあったんですけど、もうなくなりましたね」

── 自分が負けのパターンはない。

「ないです。ここまで来たら運命に任せるしかない。そういえば最近、朝ランニングしている時とか、神社に行くようになりました」

── 神社に立ち寄って、そこでちょっと手を合わせるみたいな。

「そうです。それが多くなりましたね。まあ、お願いするというよりも『今、僕はこんな感じです。だから見ていてください』みたいな」

── 現在、気分転換やリフレッシュするために何かやっていることはありますか?

「あんまりやっていないですけど、何だろう? 友だちと他愛もない話をしたり、サウナに行ったりすることくらいですかね。だから、人生的には今は楽しくないですよね(笑)。いろいろな世界や景色が変わるのは、6月19日の試合が終わってからじゃないですか。だから『早く試合したいな』っていうのはありますね」

那須川天心(なすかわ・てんしん)/1998年8月18日、千葉県生まれ。5歳から極真空手を始め、2009年、小学校5年で極真空手ジュニア世界大会で優勝、その後キックボクシングに転身。その後も数多くの大会を総ナメし2014年7月、RISE 100にてプロデビュー。翌年には村越優汰を下し、RISEバンタム級王座を獲得。2016年、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王座、2018年、RISE世界フェザー級王座と複数の王座を獲得した

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