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米プロレス団体AEWの前王者・志田光が感じる日本とアメリカの違い。女優としての夢も語った (4ページ目)

  • 尾崎ムギ子●文 text by Ozaki Mugiko
  • 林ユバ●撮影 photo by Hayashi Yuba

 志田は日本の女子プロレスが世界一だと思っている。プロレスに関しては、最初から自信を持って見せることができた。しかし驚かされたのは、海外の女子レスラーの「魅せる」ことへのこだわりの強さだった。

「メイクに2時間かけるんですよ。少しでも綺麗に映るということに関して、ものすごく気合が入っている。日本の女子プロレスは、技術レベルはものすごく高いです。ただ、海外の選手はみんな自信があるし、自分の強みがなにかをわかっている。そこが大きな差かなと思いますね」

 2020年5月、ナイラ・ローズが保持するAEW女子世界王座に挑戦し、勝利。第3代王者となった(2021年5月に王座を陥落するも、8回の防衛に成功)。翌年3月、挑戦者決定トーナメントを開催することになり、志田は「日本でも開催したい」と会社に提案。雑用をすべて引き受け、日本トーナメントの開催に尽力した。

「日本の女子プロレスって本当にすごいので、観てもらえば『日本スゲー!』ってなると思う。それを見せたかったというのもあるし、日本の女子レスラーたちに『世界に行く道ってあるんだよ』と伝えたかったというのもあります」

プロレス、女優としても大きな夢を抱くプロレス、女優としても大きな夢を抱くこの記事に関連する写真を見る 日本トーナメントには伊藤麻希、VENY(朱崇花)、さくらえみらが出場し、勝ち上がったのは水波綾。アメリカでのトーナメントを勝ち上がった、前王者ナイラ・ローズとの挑戦者決定戦で水波が勝利し、志田と対戦した。志田は水波を破ってベルトを防衛した。

「ゆくゆくは日本だけじゃなく、世界各地でトーナメントを開催したいです。そうすれば世界トーナメントができるわけですし。あとは、今後AEWはいろんな国で公演をしていくんじゃないかと思うので、日本でもやりたいです。サポートして実現したいですね」

「それと......」と、志田ははにかみながら、もうひとつの夢を話してくれた。「アメリカで女優活動をしたいんです」――。「ハリウッドですか?」と聞くと、「ハリウッドに行きたい!」と目を輝かせる。

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