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「東京で金メダルが獲れる」文田健一郎。
先輩の銀獲得が嬉しくも悔しかった (7ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • photo by AFLO


 世界選手権を2度制した日本人グレコローマンスタイル選手は、かつてひとりもいない。日本人男子選手がオリンピック前年の世界選手権で優勝したのは、モスクワオリンピック前年の1979年以来だ。文田は東京オリンピック・レスリング代表内定第1号となった。

 新型コロナウイルスの影響で東京オリンピックが1年延期となったことで、各国の文田対策はますます進み、マークも厳しくなるだろう。それでも、文田は誓った。

「どんなに研究されようとも、反り投げは自分の一番の武器。オリンピックでは初戦から投げて、投げて、投げまくって、ポイントを重ねていきたい。あと1年、反り投げをそこまでの完成度にもっていく」

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