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あの金メダリストも立場が危うい?
女子レスリングに新星が続々登場 (3ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

「リオデジャネイロオリンピックに行かせていただき、生で応援しましたが、登坂先輩の活躍は感動的でした。私もあんな金メダリストになりたい。ただ、尊敬していますが、今は倒さなければならない相手。登坂先輩に勝って、真の日本一になります」

 登坂はオリンピック後、左足親指のケガが悪化し、昨年12月の全日本選手権を欠場。今年1月に手術に踏み切り、現在も本格的なスパーリングはできていない。吉田沙保里に憧れ、高校入学以来、常に吉田を間近で見ながら自らを追い込み、誰よりも練習することによってオリンピック王者にまで登り詰めた登坂にとって、この1年のブランクは大きく、いつ、どこまで取り戻すことができるか。

 もともと減量がきつかった登坂だけに、復帰に際して1階級上げることも予想される。しかも、世界レスリング連盟は今年8月の理事会で、階級とともに試合方式も変更すると発表した。日本では今年12月の全日本選手権から「新階級・新方式」が採用される。

 階級がどのように変更されるかは今のところわからないが、試合方式についてはすでに現行の各階級1回戦から決勝戦までを1日で行なう形を廃止し、2日間で行なうことが決定した。それにともない計量も、これまでは試合前日の1回だけだったが、変更後は各試合日の朝にそれぞれ行なわれることになる。

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