村田諒太&香川照之が語る、ボクシング「怒涛のビッグマッチ」4連発 (6ページ目)

  • 中込勇気●文 text by Nakagome Yuki
  • photo by AFLO

「動く、(パンチを)もらわない、スピードで勝つ。それでゴロフキンがイラつく、振り回す、スタミナが切れる。それでポイントアウト(※)でしょうね。ただ、(ブルックが)勝つっていう姿は、ちょっと想像しにくいですよね。

※ポイントアウト=対戦相手に明確な点差をつけ、規定のラウンドをフルで戦ったうえ、判定による勝利を得ること。

 ゴロフキンはたぶん、ガンガン振って詰めるのではなくて、ジャブを軸に詰めると思います。動く相手に振り回してしまうと、空振ってスタミナが切れるっていうこともありますが、そのあたりを冷静になって戦えば、ゴロフキンの勝ちは動かないと思いますね。終盤のTKOかなと思います。ただ、そんなに簡単にはいかない。ここ最近の試合では、一番苦戦すると思います」

 やはり、ゴロフキンの勝利は揺るがないのか――。もし、ゴロフキンに油断が生じ、ブルックがその隙を突くとすれば? 香川はこう語る。

「目に見えた油断はないと思うのですが、人間ですから、普通だったらどこかで自重する、あるいは1発スウェイバックするところをグッと前に行ったときに、もしかしたらブルックのカウンターがどこかに当たる可能性はあるかもしれません。もし何かが起こるとすると、テンプルへのパンチ。アゴではない気がします。

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