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村田諒太&香川照之が語る、
ボクシング「怒涛のビッグマッチ」4連発 (5ページ目)

  • 中込勇気●文 text by Nakagome Yuki
  • photo by AFLO

 香川は、この無謀とも言える挑戦についてこう語る。

「歴史上、中量級における2階級アップというと、僕が人生で初めて出会ったのは、(1980年に)ロベルト・デュランが(ライト級からウェルター級に)2階級上げてシュガー・レイ・レナードに挑んだ試合。当時の1階級の重みは大きく、『上のヤツが絶対に勝つ』という時代でした。しかし、それを覆したデュランというのは、すごく印象に残っています。

 その20年くらいあと、同じくライト級からウェルター級に挑戦したシェーン・モズリーがオスカー・デ・ラ・ホーヤに2勝するわけです。これも無謀だと思ったんですが、いずれも2階級上げたほうが勝っています。最近でいうと、(ライトフライ級からスーパーフライ級に2階級上げた)井上君がオマール・ナルバエスを粉砕している。

 2階級上げると、意外に下のヤツが勝つ......というのは頭によぎるんですが、今回に関しては番狂わせはないと思います。もし番狂わせがあるとすれば、ブルックは36分間、アウトボクシングを続けるしかないと思うんです。とにかく、相手より先に当てるということだと思います」

 村田はこの一戦の決定を耳にしたとき、「かっこいいと思いました」と、ブルックの男気を称える。では、ブルックに勝機があるとすれば、どんな展開においてか?

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