【男子バレー】VC長野の一条太嘉丸が追いかけた、髙橋藍ら頼もしい先輩たちの背中 その経験は「自分の宝」 (3ページ目)
本人も言うように、いつも環境や人に恵まれていた。アリーナが自宅の裏にあったことに始まり、バレーをやっていた兄がいて、大塚、工藤のような先輩がいて、常勝高校で先輩の薫陶を受け、大学でも髙橋を筆頭に能力の高い選手が多くいた。
「最前線でやっている人がずっとそばにいました。それは自分の宝。小さい時は"遊んでくれるお兄ちゃんたち"って感じで、気づかなかったんですけどね」
一条は神妙な声で言った。SVリーグ1年目、出場機会は限られているが、サーブレシーブ成功率は40%以上(3月26日現在)。今は飛躍の機会を待つ。
「やりたいことを少しは出せているのかなって。ケガをした選手がいて出られることになっても、それは自分の運。チャンスは多くないと思うので、一本の価値は高いです。だから失敗できないプレッシャーもあります」
5歳上の兄にも挑んだ負けじ魂は、何ひとつ変わっていない。SV挑戦は始まったばかり。名前の太嘉丸(たかまる)は"高まる"との語呂合わせだ。
(後編:一条太嘉丸がベストメンバーを選抜 青葉城西の敗戦シーンは「春高予選はあんな感じやったな」>>)
【プロフィール】
一条太嘉丸(23歳/いちじょう・たかまる)
所属:VC長野トライデンツ
2002年8月24日生まれ、大阪府出身。身長188cm・アウトサイドヒッター。小学1年生の時に、パンサーズ・ジュニアでバレーを始める。清風高校では春高バレーに3年連続で出場するなど、全国大会で活躍。1年時の春高では準優勝を経験した。日本体育大学ではキャプテンも務め、全日本インカレなどで活躍した。2024年に日本製鉄堺ブレイザーズに期限付きで加入。翌年にVC長野トライデンツに入団した。
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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