【女子バレー】大阪マーヴェラスの榊原菜那は「バレーをすること以外に夢がない」 大ケガからの復帰戦も、緊張を楽しさが上回った (2ページ目)
【一番記憶に残っているのは最後の春高バレーでの敗戦】
「JOCに行ったことで、八王子実践高校の貫井監督が静岡まで来てくださって。でも、最初は『誰なんだろう。八王子実践ってどこにあるの』と思っていて(苦笑)。中学までは日本代表の試合も、春高バレーも見ていなかったんです。
それでも、何度も来てもらい、いろいろ話を聞かせてもらって、最後は『OKをもらえないと帰れない』となって......。周りは『すごいじゃん。頑張れ』と言ってくれましたが、(越境で入学し、寮に入ることに対して)不安はあったし、地元を離れるのは寂しかったです。でも親は、『自分で選びな』と自由にさせてくれました」
彼女は高校バレーの名門に身を投じた。
「(中高一貫校のため)中学から上がってくる子たちがほとんどでしたが、私の代は外部生が3人いたので、その子たちと一緒に過ごしながら馴染んでいきました。もともと、そこまで積極的に話をするタイプじゃないんですけど、徐々に自分からも話しかけるようになりました」
時間をかけてわかり合うタイプなのだろう。シャイというよりは、達観しているようにも見える。ただ、感情の起伏がないはずはない。
「自分は試合がどうだったとか、過去をあまり覚えていないんです。ただ、一番記憶に残っているのは、学生時代最後の試合ですかね。春高のベスト8で負けたんですけど、負けたからこそ、逆に記憶に残っているというか。『終わっちゃったんだ』と思って、泣きました。でも、その日に寮に戻ってからは、特別なことはしませんでした。いつもどおりの生活に戻りましたね」
どこか冷めているようにも映るが、ミドルという忍耐力が必要なポジションをブレずにやり続けるためには、適したキャラクターなのかもしれない。自分を"パンク"させず、淡々と武器を研ぎ、最大値を出す。
2 / 3

