【ハイキュー‼×SVリーグ】岡山シーガルズ城戸うらんのバレー人生は紆余曲折 日向翔陽のひたむきさを見て「自分も諦めんとこう」 (3ページ目)
――好きなキャラクター、ベスト3は?
「1位は稲荷崎の北信介さん。『ちゃんとやんねん』という心掛けがいいですね。キャプテンなのにコートに入っていないと、『形だけのキャプテン』と思われるかもしれないけど、メンバーチェンジで入ったら周りをピリッとさせる。派手さがないのにその空気感を出すには、普段から本当にちゃんとやっていないといけない。後輩もついてきてくれないでしょうから。好き、というか尊敬します。
2位は日向。あんな選手がチームにひとりいれば、絶対に強い。私もそうなりたいんですけど、あそこまでポジティブになるのは難しいですね(笑)。本当にバレーが好きで、『バレーのためならなんでもやる』という心がけは、バレーの道を志す者として持っておくべきですよね。
3位は稲荷崎の宮侑。日向と似ているところがあって、とにかくバレーが一番。周りに嫌われても、『俺はこれをやる』という芯がある。北さんとの対比でチャラそうに見えて、バレーには嘘をつかないところがいいですね」
――ベストゲームは?
「最後のVリーグのオールスターです! まず日向と影山が敵同士というところに、感じるものがありました。あと、それまでのことを思い出して、泣きそうになりました。『みんな成長したなぁ』って。バレーの展開が早いのもよかったです。実際の試合に近く、息を止めて一気に読みきったような感じでした」
(連載25:岡山シーガルズ中本柚朱の胸に刺さった星海光来の言葉 高さで「不利」でも粘りのバレーで勝つ>>)
【プロフィール】
城戸うらん(きど・うらん)
所属:岡山シーガルズ
2001年12月27日生まれ、奈良県出身。168cm・アウトサイドヒッター。友人に誘われて8歳でバレーを始める。中学2年時の前十字靭帯断裂も乗り越えて成長し、大阪国際滝井高校(現・大阪国際高校)では春高バレーに出場。2020年に岡山シーガルズに入団した。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
【写真】SVリーガーたちが選んだ『ハイキュー‼』好きなキャラクターベスト3
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