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【ハイキュー‼×SVリーグ】岡山シーガルズ城戸うらんのバレー人生は紆余曲折 日向翔陽のひたむきさを見て「自分も諦めんとこう」 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

「私の場合、"当たって砕けろ"の精神というか......。今の河本(昭義)監督には大阪国際滝井高時代も見てくださっていたので、高3の時に進路を相談したんです。冷静に考えて、『自分の技術ではVリーグで通用しない』とも思いましたが、『どこまでできるかやってみたい。無理ならバレーをやめる』と覚悟しました」

 大学に進学してバレーを続けることは考えていなかった。彼女は4人兄弟の一番上で、自分以外の兄弟が進学することを望んでいたからだ。

 そして岡山で5年目、彼女は自分の道を見出しつつある。

「私は、だんだんバレーが好きになったタイプです。派手さはなくても、スパイクがセールスポイント。フェイントやタッチ などを混ぜて、ブロックアウトも得意です。たとえ目立たなくても、"あの子入ると、空気が変わる"という選手を目指します!」

【城戸が語る『ハイキュー‼︎』の魅力】

――『ハイキュー‼︎』、作品の魅力は?

「完結するまで、何回も読み直しました。新刊が出るたびに"明日が発売日だ!"と楽しみで。高校の寮に入ってからは読めなかったので、卒寮後にまとめて何十巻か読みました。落ち込んでいる時は、胸が熱くなるシーンを読み返しています」

――共感、学んだことは?

「ストーリーの面白さだけじゃく、技術的に学ぶことも多いです。日向(翔陽)がテンポ(トスが上がった瞬間からアタッカーがスパイクをヒットするまでの時間)の練習をしますよね。そこを読んだ後、練習で実際にやりました(笑)。主人公の日向は挫折ばかりなのに心が折れないし、『自分も諦めんとこう』と思うことも多かったですね」

――印象に残った名言は?

「田中(龍之介)さんの『ところで平凡な俺よ、下を向いている暇はあるのか』というセリフです。ずっと流れる心の葛藤がわかる気がして好きですね。最後に"超インナー"を打つ選択に持っていく強さにも惹かれます。自分にも言われている気がしたし、最後までやり切る選択ができるようになりたいですね」

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