男子バレー高橋慶帆は過去に芸能事務所からスカウトも ルックスが大注目もまずは「自分がスキルアップ」 (4ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

【右利きのオポジットとしての武器】

――日体大在学中にセリセAでプレーした高橋藍選手のように、海外リーグでプレーすることは考えましたか?

高橋 今季は考えませんでしたが、今後はわからないですね。海外に行ってみたい気持ちも、なくはないです。

――今季も日本代表に選ばれました。現在の日本代表には、西田有志選手や宮浦健人選手など左利きのオポジットが多いですが、右利きのポジットとして武器だと考えている部分は?

高橋 ライト打ちなので、右の打点までトスを持ってきてもらうとだいぶ打点が高くなる。そこが武器だと思っています。レフト打ちもそんなに苦手ではないので、どのローテーションも回せます。あとは、打ち方にちょっとクセがあるんですが、そこも有効に使っていきたいです。

――今後の目標は?

高橋 代表に入る、という目標は達成できたので、次は世界と戦って活躍できるようになること。昨年はアジア大会でプレーできましたが、まだまだだと思いますし、そこに向けて頑張っていきたいです。

 そして今年度は、ネーションズリーグに出たいです。男子代表は五輪の出場権をすでに獲得しているので、フィリップ・ブラン監督も「今年のネーションズリーグは若手の選手を試す」とおっしゃっていた。まずは、そこになんとか入れるようにと考えています。

 さらに欲張るなら、パリ五輪に出場したい。現実的には、僕がパリ五輪に出られる可能性はそんなに高くないと思います。だからまずは、昨日の自分を超えていく、過去と比較してここまでできるようになった、ということを積み重ねていきたいです。ありきたりかもしれませんが、「今の最大のライバルは自分」という感じですね。

【プロフィール】
◆高橋慶帆(たかはし・けいはん)

2003年10月13日、千葉県生まれ。身長193cmのオポジット。イラン人の父と日本人の母を持つ。小学2年生から始めたサッカーを怪我の影響でやめ、中学2年生の途中からバレー部に入部。習志野高時代にはエースとして春高バレーに3年連続出場し、3年時にはベスト16に入った。法政大も進学し、2022年はU-20代表メンバー入り。2023年にはシニア代表にも選出され、杭州アジア大会の銅メダル獲得に貢献した。

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プロフィール

  • 中西美雁

    中西美雁 (なかにし・みかり)

    名古屋大学大学院法学研究科修了後、フリーの編集ライターに。1997年よりバレーボールの取材活動を開始し、専門誌やスポーツ誌に寄稿。現在はweb Sportiva、バレーボールマガジンなどで執筆活動を行なっている。『バレーボールスピリット』(そしえて)、『バレーボールダイジェスト』(日本スポーツ企画出版)、『球萌え。』(マガジンハウス)、『全日本女子バレーコンプリートガイド』(JTBパブリッシング)などを企画編集。スポルティーバで西田有志の連載を担当

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