男子バレー高橋慶帆は過去に芸能事務所からスカウトも ルックスが大注目もまずは「自分がスキルアップ」 (3ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

【ジェイテクトで関田誠大ともプレー】

――そして、大学在学中にジェイテクトに参加することになりましたが、どんな経緯があったのでしょうか。

高橋 B代表で国際大会を経験したことで、「高いレベルでプレーしたい」と強く思うようになりました。アジア競技大会が終わって大学に戻った当初は、決して大学バレーを軽んじているわけではないんですが、自分のスイッチがうまく入らない時もありました。より厳しい環境に身を置いたほうがスキルアップするとわかっていましたし、大学バレーのオフシーズンで「来年の代表に向けてやれることをやりたい」と思い、ジェイテクトに参加させていただくことになりました。

 ジェイテクトには日本代表の正セッターである関田誠大さんがいることも、代表がどんなバレーを目指しているのかを把握する上で大きいと思いました。大学に通って授業やテストを受けながら、移動時間もけっこう長いので大変ではありますが。「大変なうちが華」といいますか(笑)。ほかの大学生ではあまり経験できないことから、さまざまなことを吸収していこうと。

――大学在学中にVリーグでも活躍する例としては、パナソニックパンサーズでプレーした大塚達宣選手(当時・早稲田大学)やエバデダン・ラリー選手(当時・筑波大学)が参考になりましたか?

高橋 かなり参考になりました。「大学生のうちにこういうこともできるんだ」と、いうことをふたりが証明してくださったので。

 ジェイテクトのみなさんはすごく気さくで、コミュニケーションも取りやすいです。わからないことがあったら何でも聞いてくれますし、ご飯も一緒に連れていってくれます。僕はチームに合流した当初、ちょっと遠慮していたんですけど、だんだん自分からもコミュニケーションを取れるようになりました。

――関田選手とのコンビなど、Ⅴリーグでのプレーで印象に残っていることは?

高橋 やはり国内トップリーグで外国人選手もレベルが高いですから、ブロックも高いですし、フロアディフェンスもすぐれているのでスパイクを決めるためにも頭を使わないといけない。関田さんは本当にすばらしいセッターなので、一緒にプレーすることができて学びの時間となりました。

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