女子バレー日本代表で180cm台の選手やベストリベロ受賞者など新戦力が躍動 VNLファイナルラウンド進出への課題と期待の選手 (3ページ目)
昨年の世界選手権では、実質的にライト林の控えがおらず、林が常に出ずっぱりだったが、それを補う役割を果たすことができたといえる。セカンドセッター問題でも、柴田がアピールできた試合だった。
日本は6月28日からタイ大会に臨む。タイではバレーボール人気が高く、日本のマンガ『ハイキュー‼』の影響もあり、日本代表は男女ともに人気がある。そんなホームに近い環境で、トルコ、オランダ、地元タイ、イタリアと対戦。なんとしてもファイナルラウンドに進み、少しでも多くポイントを獲得したいところだ。
タイ大会の出場メンバーは前日27日に発表されたが、セッターは柴田が外れて松井珠己が復帰。また、ベテランの長岡望悠と、父がナイジェリア人の長身プレーヤー・宮部藍梨もメンバー入りした。ライトを林、和田、長岡でどう回すのか。松井も流れを変えるセッターとしてアピールができるのかといったところに注目が集まる。
タイ大会の初戦のトルコは躍進が目立つ国で、VNLでは2度のメダルを獲得し、東京五輪ではイタリアやロシアを上回る5位につけた。注目選手のキューバ出身のメリッサ・バルガスが出場するかどうかによっても展開は変わってくるだろうが、日本はいいスタートを切ってほしいところだ。
著者プロフィール
中西美雁 (なかにし・みかり)
名古屋大学大学院法学研究科修了後、フリーの編集ライターに。1997年よりバレーボールの取材活動を開始し、専門誌やスポーツ誌に寄稿。現在はweb Sportiva、バレーボールマガジンなどで執筆活動を行なっている。『バレーボールスピリット』(そしえて)、『バレーボールダイジェスト』(日本スポーツ企画出版)、『球萌え。』(マガジンハウス)、『全日本女子バレーコンプリートガイド』(JTBパブリッシング)などを企画編集。スポルティーバで西田有志の連載を担当
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