柳田将洋が語るジェイテクトSTINGSでの新たな挑戦。西田有志、関田誠大とのプレーは「楽しみにしている」 (3ページ目)

  • 中西美雁●文・撮影 text & photo by Nakanishi Mikari

――入団会見では西田選手が、「身長がなくてもこのチームなら」とコメントしていました。西田選手が187cm、柳田選手が186cm、関田選手が175cm。現時点では200cmのウルナルト選手が一番大きく、Vリーグの中でも決して高さがあるチームとは言えませんが、その点についてはいかがですか?

「それもジェイテクトというチームの、ひとつの挑戦だと思います。高さがない分、チーム全体でより細かい部分の精度の高さ、正確さが求められる。僕個人としても、218cmの(ドミトリー・)ムセルスキー選手がいたサントリーとは違ったプレースタイル、役割を担うことになるでしょうから、そこは楽しみでもあります」

――サントリーではムセルスキー選手を攻撃の軸に、藤中謙也選手が「守備型」、柳田選手が「攻撃型」と、はっきり分かれていた印象があります。ジェイテクトでは、もちろんフェデリコ・ファジャーニ監督の考え次第ではありますが、役割も変わりそうですか?

「確かに昨シーズンは、藤中選手やリベロの選手たちにも守備をカバーしてもらって、何のストレスもなく攻撃に徹することができました。だから昨シーズンはいい成績を残せましたが(『べスト6』を受賞)、攻守をバランスよくこなしても同じような結果が出せるのか。そこは来シーズンの目標のひとつです。

 おっしゃる通りファジャーニ監督の考えにもよりますが、攻撃と守備、どちらも担えるような準備をして、レセプションでもしっかり数字を残したいです。そのために、リーグが始まるまでの短い期間で、しっかりとチームメイトともいい関係性を築いていきたいです」

――チームメイトになる西田選手とは、彼が10代の頃から日本代表で一緒にプレーしていましたが、その頃から印象はどう変わりましたか?

「あくまで僕が客観的に見て感じていることではありますが、『リーダーシップを執ろう』という意識がかなり高くなっているように思います。自分が活躍するだけではなく、どうすればチームが勝てるのか、ということも模索しながらプレーしているように見えます。まだ22歳という若さで、そこまで意識してやれることはリスペクトしかないですね。

 大きく成長した西田選手と一緒にプレーすることで、僕も学ぶことも多いと思います。何かを学ぶということに年齢は関係ない。他のチームメイトも含めて、ジェイテクトでは選手同士で高め合っていける時間が多くなるだろうと期待しています」

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