女子バレーボール石井優希が明かす。東京五輪後の「引退を考えた」時期から今見えている新たな目標 (4ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • 『泣き虫の笑顔』石井優希:著/ワニブックス刊●写真

バレーボール以外の時間の過ごし方

――ありがとうございます。では少しプライベートな話も聞かせてください。代表活動がなくなったことで少し余裕があるかと思いますが、オフはどんなふうに過ごしていますか? 

「グルメが好きなので、SNSで検索して、地方のおいしいものを食べに行ったりします。あとはカフェに行ったり。ショッピングも好きだったんですけど、なかなか最近は買い物には行けていないですね。

――グルメは何がお好きなんですか? 

「海鮮が好きです。最近だと山口県の唐戸市場っていうところに食べに行きました」

――癒しの時間ってどんな時ですか? 

「甘いものを食べている時も幸せってすごく思いますし、グルメとかもそうですね。あとは、赤ちゃんが好きなので、SNSとかで知らない赤ちゃんの動画を見て癒されて眠りについたりとか。暇があったらSNSを見ています。あとは別府温泉に行きました。今までできなかったオフの過ごし方をしています」

――自分で運転されるんですか?

石井:はい。山口に行った時は知り合いに運転してもらったんですが、こないだ和歌山県寄りの大阪に行った時は、自分で湾岸線沿いを運転して行きました。結構長距離でも、音楽をガンガンにして走るのが気晴らしになります。あてもなく海沿いを走ったりとか。運転するのは楽しいですね」

――今年出されたフォトブック(『泣き虫の笑顔』/ワニブックス)では、結婚観についてもお話しされていましたが、女性としての将来という部分はいかがでしょうか?

「結婚、出産はしたいです。ただ、結婚はできたとしても、出産って考えると、やっぱり引退というのも考えなきゃいけなくなりますよね」

――荒木絵里香さんのようなママさん選手もバレーボールにはいますよね。

「育児とバレーボール選手の両立は本当に大変な事だと思いますし、現役復帰となると周 囲の理解と支えも必要になるので私にできるかなという思いがあります。バレーを長くしたい気持ちもあるし、出産もしたいなという気持ちもあるので、悩みどころですね」

――今シーズン、バレーの楽しさを改めて感じて、これからバレーとの向き合い方も変わっていくなかで、結婚や出産に関しても見えてくるものがありそうですね。

「そうですね。それも含めて今はまず、バレーとしっかり向き合っていきたいと思います」

『泣き虫の笑顔』
石井優希のすべてがこの一冊に――。
自身初となるフォトブックは、選手としてキャリアをスタートさせて、想い出がたくさん詰まった神戸で撮影。
ユニフォーム姿とはひと味違うリラックスした石井優希さんの素顔を収めました。
また、幼少期の可愛らしい姿からコートで戦う凛々しい写真も収録!
ロングインタビューでは、笑顔の裏にあった涙のワケや、ひとりの女性としての幸せ……など、余すところなく語ってくれました。
彼女の偽らざる「本音」が詰まっています。
著者/石井優希
発売日/2022年3月30日
価格/1980円(税込)
出版社/ワニブックス
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