まぐれじゃない強さ。ビーチの妖精・坂口佳穂ペアが強敵相手に大健闘 (4ページ目)

  • 小崎仁久●取材・文 text&photo by Kosaki Yoshihisa

「いつもは(石井&村上ペアの)サーブに押されて、サイドアウトを切れないまま終わってしまうが、今日はそれほど悪くなかった。レシーブも基本に立ち返った練習の成果が出た部分もある。まだまだだが、一つひとつのプレー精度を上げて、一歩一歩進んでいけば、通用するようになると思う」

 一度頂点に立ったことで、その経験が実となり、自信となっていることがプレーの随所にも表れていた。準決勝では流れを失う時間が長かったものの、落ち着いて対処して、最終的に勝利をものにしている。

 決勝でも、連続失点はあったものの、焦って自滅したわけではない。精神的な成長は、技術的な向上と相乗効果を生んで、結果へとつながっている。

 惜しくも準優勝に終わった坂口&鈴木ペア。だが、前回大会の優勝が"フロック"ではなかったことを証明し、優勝にも劣らない収穫を得たことは間違いない。2度目の栄冠を手にする日も、そう遠くはないだろう。

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