まぐれじゃない強さ。ビーチの妖精・
坂口佳穂ペアが強敵相手に大健闘 (3ページ目)
第3セットになると、石井&村上ペアの攻撃がさらにテンポアップ。坂口&鈴木ペアとしては、準決勝のように切り替えを素早くして、流れを取り戻したいところだったが、要所で相手の強いサーブが前後、左右の厳しいコースに飛んできて失点を重ねた。結局9-15でセットを失って、2大会連続の優勝は叶わなかった。
鈴木が「(石井&村上ペアとの対戦では)1点の重みが違った」と言って肩を落とせば、坂口も「簡単に点を取らせてくれないし、決めるべきボールは必ず決めてくる」と語ってチャンピオンチームの強さに脱帽した。ゲームのポイントとなった相手のサーブについても、坂口は「準備はしていたが、足りなかった。結果として、準備不足だった」と唇をかんだ。
ツアー第3戦の平塚大会でも準優勝という結果を残した坂口佳穂 とはいえ、東京大会に続いて決勝まで駒を進めたこと、2年連続ツアー女王の石井&村上ペアから1セットでも奪ったことは、大きな収穫である。決勝で感じたトップチームとの実力的な"距離感"も、ちょっと前までは感じることさえできなかっただろう。
坂口が改めて振り返る。
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