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日本男子バレーに明るい兆しか。
活動自粛明けの中垣内監督の下、3連勝 (3ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 浦川一憲●写真 photo by Urakawa Ikken

 3戦を終えた中垣内監督に采配について聞くと、ひとつひとつのプレーに指示をしていたものの、「采配・・・・・・まあ、フィリップコーチの邪魔をしないよう気をつけていた」と振り返った。ブランコーチとの采配のバランスについては、「選手に対して一番やってはいけないことは『船頭多くして船山に上る』ことですから、そうならないように注意している。今後も任せるところは任せる」と、臨機応変に対応していく考えを明かした。

 ブランコーチは、長らくフランスの代表監督を務めた後に、フランスのスター選手だったステファン・アンティガが指揮するポーランド代表のコーチになり、世界選手権を優勝している。5月に行なわれた全日本男子の始動会見でも、「自分は監督代行であろうとコーチであろうと、立場にこだわらない。全日本を強化するためにやることは変わらないので」と述べていた。イレギュラーなスタートにはなったが、この連勝で弾みをつけて体制を盤石なものにしてほしい。

「中垣内監督をなんとしても勝たせたい」。大会前にそう語っていた柳田は、言葉通り抜群の活躍を見せた。初週のスロバキア大会から攻撃が好調で、決定率が70%を超えることもあった。スロベニア戦終盤の連続エースなど、売りであるサーブにも磨きをかけているのに加え、あまり得意ではなかったレセプション(サーブレシーブ)も、「ブランコーチからオーバーハンドでとることをかなり勧められて、それがしっくりきている」と安定してきている。

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