ポスト・サオリン一番手!
古賀紗理那がVリーグの主役になる (3ページ目)
――直前まで一緒に戦っていたチームメートを見て、悔しさはなかったですか?
「あのメンバーは本当に頑張っていたと思うので、悔しいという気持ちもなかった。刺激は受けました。特に誰の頑張りがすごかったというのではなく、みんなが頑張っているなという感じで」
アメリカ戦の終了後、木村沙織主将は、「紗理那をよろしく」とセッターの宮下遥に頼んだと報道された。それを聞いて、「頑張らないといけないな」と強く思ったという。古賀にとって、五輪はどんな大会かと質問すると、「行ったことがないから、わからないです」と、少しうつむいて答えた。
――次は4年後に東京五輪です。どんなイメージですか?
「まずはリーグをしっかり戦うことが目標なので、まだそこまで考えていません。リーグで結果を出してからだと思います。東京五輪までに克服していかないといけないのも、全部。守備も、攻撃も、サーブも、精神面を含めて本当に全部」
今春、古賀の地元である熊本に大地震が起こった。直後は全日本合宿や試合が続いて、地元に戻る時間がなかったが、夏に帰郷し、被害を目の当たりにした。「こんなにも......」と心を痛めた。しかし、後輩たちの頑張る姿を見て、逆に勇気をもらった。高校時代の恩師にも「頑張れよ」と励まされた。話は再び、リーグのことに。
――先日、NECでファン感謝祭をやられたそうですが、いかがでしたか。
「たくさんの方が来てくださって、こういう人に支えられてバレーができているんだなと思いましたし、応援してくれるからこそ、自分たちもしっかり頑張らなければならないなと思いました」
――NECを紹介するならどんなチーム?
「個人の能力だけでなく、すごくチームワークがいいし、チーム力で勝負していくチームです」
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