【女子バレー】パリ五輪代表のリベロ・小島満菜美はなぜ米プロリーグでプレーするのか 日本との違いに「最初は対応できなかった」
米リーグ「LOVB」で奮闘する選手たち(1)
アメリカで今年からスタートした女子プロリーグ「LOVB」(League One Volleyball)で、3人の日本人選手がプレーしている。昨年のパリ五輪に出場したリベロの小島満菜美(30歳)がソルトレイクに、そのチームメートにはセッターの松井珠己(27歳)も名前を連ねる。また、昨季にタイのリーグでMVPに輝いたリベロ井上琴絵(35歳)がオースティンに所属している。
米プロリーグ「LOVB」でプレーする(左から)井上、松井、小島この記事に関連する写真を見る
"バレーボール発祥の国"で、彼女たちはどんな思いでコートに立ち、キャリアを刻んでいるのか。3人のインタビューを続けてお送りする。ひとり目は、ソルトレイクの絶対的守護神として高い評価を受け、4月10日に発表された2025年度の女子日本代表登録メンバーに選ばれた小島。
アメリカでのシーズンでは第1週目から「週間ディフェンシブプレーヤー」に選出され、以降もサーブレシーブ、ディグともに、常にリーグ上位にランクインしてきた。青山学院大を卒業し、昨季までプレーしていたNECレッドロケッツに入団する頃から抱いていたという海外挑戦。それを果たした今の思いとは。
【日本とアメリカのバレーの違い】
――NEC在籍時から「将来は海外リーグでプレーしたい」と口にしていましたが、それはどうしてですか?
「学生時代にU20やユニバーシアードの日本代表として出場した国際大会で、海外の選手と対戦することが身近だったことが理由にあります。また、日本のリーグは決して世界ナンバーワンというわけではないと思っていたので、もっともっと高いレベルでプレーしたいと考えていました」
――パリ五輪を終えて、まずはアメリカのプロリーグのひとつである「ATHLETES UNLIMITED PRO VOLLEYBALL」(AU Pro)でプレーし、その後、年明けから「LOVB」に臨みましたね。
「あらかじめ『LOVB』でプレーすることは決まっていたのですが、自分が初めて海外リーグでプレーするということもあり、海外生活に慣れる意味でも『AU Pro』にトライすることにしました。今思うと、『LOVB』の前に経験しておいて本当によかったです。
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