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【女子バレー】パリ五輪代表のリベロ・小島満菜美はなぜ米プロリーグでプレーするのか 日本との違いに「最初は対応できなかった」 (3ページ目)

  • 坂口功将●取材・文・撮影 text & photo by Sakaguchi Kosuke

 もっとセッターをラクにさせてあげられるボールを返したい、と思う場面が何度もありますから、その精度に関しては自分でも納得していません。頑張らないと!!」

――「海外でプレーしたい」という思いが叶ったわけですが、思い描いていたものが手に入った実感はありますか?

「うーん......ハーフ&ハーフ、という感じでしょうか(笑)。もちろん『いい経験ができているな』と思うこともある反面、言葉の壁も含めて、チームのなかで自分の経験を伝えたり、逆に聞いたりすることがまだできていないだけに、そこは学びたいと思っています。さらに成長したいですし......ただ、今の時点で楽しいことは確かです」

――昨年のパリ大会で初めての五輪を経験して、今後もさまざまなキャリアを重ねていくことになりそうですね。

「(パリ五輪までの過程では)メンバー選考からずっと落選し続けてきたので、五輪に出られたこと自体は素直にうれしかったです。ですが、大会本番はとても悔しかった。個人としてもチームとしてもパフォーマンスを発揮できなかったのは、まだ弱さがあったのだと感じています。五輪独特の雰囲気も痛感しましたね。

 次のロサンゼルス大会を見据えているか? と聞かれたら......見据えてはいますが、自分自身もこの先どうなるかわからないので。ただ、ここからしっかりとチームを作っていくことが大事ですし、そのなかで五輪を経験していることは活かせると思います。私が経験したことを伝えていけたらと思いますし、代表と五輪はチャレンジしたいもの。そこでは、『チームにとって必要だ』と思ってもらえる選手になりたいと考えています」

(2)を読む:松井珠己は米No.1セッターを手本に成長を実感 パリ五輪は落選も、ロス大会には「出たいです‼」>>

【プロフィール】

小島満菜美(こじま・まなみ)

1994年11月7日生まれ、宮城県出身。ソルトレイク(アメリカ)所属。身長158cm。リベロ。市立船橋高校を卒業後に進学した青山学院大学時代にアンダーエイジカテゴリー日本代表に選出され、入団先のNECレッドロケッツ(当時)でも守護神を務める。抜群のディフェンス力とリーダーシップを備え、昨年は女子日本代表としてパリ五輪出場を果たした。

【写真】米バレーリーグ「LOVB」で奮闘する女子日本人選手たち

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