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ポスト・サオリン一番手!
古賀紗理那がVリーグの主役になる (2ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

――そこで古賀選手の力が必要ということですね。チームとしての課題はありますか?

「これも、すべてのプレーにおいて、質を上げていかなきゃならないですが、オフェンスが課題とずっと言われているので、一人ひとりの得点力を上げることが大切です」

 NECは9月に行なわれたアジアクラブ選手権に参加して、見事優勝を果たし、古賀はMVP を獲得したが、そのときの気持ちを尋ねても、古賀の返答は素っ気なかった。というのも、本人としてはMVPにふさわしいような活躍をした実感がなかったからだ。ただ、チームとしてはこの優勝が、リーグに向けて自信にはなったという。

 話題は全日本のほうへ移る。昨秋のワールドカップでの活躍は鮮烈な印象を残し、オリンピック世界最終予選のメンバーにも選ばれていた。しかし、リオ五輪のメンバーからは最後の最後、選から漏れてしまった。

――オリンピックのメンバーから外れたことについて、当時、どのように思いましたか。

「これが実力だろうなという感じです」

――外からはそのようには思わなかったのですが......。本人としては五輪出場に何かが欠けていたという実感があったのでしょうか。

「はい。どこがといわれたら、全部です。守備も攻撃もサーブも。OQT(オリンピック世界最終予選)は、自分の実力が出し切れなかったという反省はあります」

 リオ五輪の試合はテレビでちょくちょく見ていたそうだ。特に「自分がいたら」といった見方ではなく、全日本女子チームを素直に応援していたという。しかし、その全日本は初戦の韓国に敗れて流れに乗れず、準々決勝でアメリカに敗れて大会を終えた。

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