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【男子バレー】「もっとトスを」全日本エース石川祐希が頂点に迫る (2ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari 坂本清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

「秋リーグのことがあったので、この試合がお互い点を取り合う内容になることは分かっていました。ゲームを通して東海大に先に走られてしまったところは反省点ですね。特に1セット目は点差をつけられなかなか詰められませんでしたが、逆転の決め手となったのはレセプション。東海大学は強いサーブで攻めてくるチームですが、サービスエースをとられることがほとんどなかった。その中で切り返していくことができました。秋季リーグはサーブポイントを連続で何本も献上してしまったので、そこはしっかり修正できたと思います。

 石川をはじめ選手たちに明日以降期待することは『いつも通りやってほしい』ということ。今日のゲームで緊張のピークは済ませることができたと思います。今のチームは『日本一を知っている』子たちなので、明日以降も心配はしていません」

 石川は接戦を振り返りつつ、「日本一」へ強い意欲を見せた。

「(秋季リーグで唯一負けた)東海大相手ということは、みんなやはり意識はしていました。それもあって1セット目序盤は、自分も含めチーム全体が硬かったように思います。秋季リーグではあまり打数が多くなくて、もう少し(トスが)上がってくれたらと思うときもありました。

 今大会はトーナメントなので、一度負けてしまったらそこで終わり。だから、セッターの関田(誠大)さんにも、もっと自分にトスを上げてもらうようお願いしています。打数が増え、決めるべきところで決めることができた。もちろん課題もありますが、今日の自分のプレーには満足しています。超インナーのスパイクですか? あれは毎回あれを打つことは身体に負担もかかるので、どこであれを打つのかということは考えていますね。

『連覇』はほとんど意識していません。それよりも、今のこのチームで日本一になるということを目標にしています。まずは目の前の試合を一戦ずつしっかりと勝ち取りたい」

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