伊達公子は大坂なおみのメンタルヘルス問題をどう思う。「選手にのしかかるダメージが大きいのは確か」 (5ページ目)
長い目で見ると、26歳でファーストキャリアを終えた時はテニスを離れたいという思いもあったし、若かったこともあり、テニスへの興味を失ったのも事実でした。
ただ、セカンドキャリアがあり、それが終わる時には、ファーストキャリアを終えた時のように、テニスを離れることは考えなかった。競技者以外の形でテニスに関わりたいと思っていたし、そうなるのはわかっていた。いろんなものが見えてきたりということもあり、成るべくして今があるかなと思っています」
時に離れ、時にあまりに真摯に向き合うがために傷つきながらも、彼女は「なるべくして」自身の源流に身を置いている。様々な角度から見ることで、より深く悟ったテニスの魅力を、後世にも伝えるために。
【Profile】
伊達公子(だて・きみこ)
1970年9月28日生まれ、京都府京都市出身。6歳からテニスを始め、高校卒業後の1989年にプロ転向。1994年、日本人女子テニス選手初の世界トップ10入りを果たす。1996年に一度引退するも、2008年に現役復帰。2017年までプロ選手としてプレーを続ける。WTAツアー通算シングルス8勝・ダブルス6勝、WTAランキング自己最高位シングルス4位。現役引退後はテニスの育成活動、テレビ解説など多方面で活躍。最近の仕事では『コートサーフェス研究 −砂入り人工芝ではトップテニスプレーヤーは育たない−』を出版。また、ウィリアムズ姉妹の父親をウィル・スミスが演じた映画『ドリームプラン』の字幕監修を務めた。◆『ドリームプラン』詳細はこちら>>
日本と世界の「テニス美女」たち
5 / 5