錦織圭、楽天OPを無念のリタイア。ツアーファイナルズへの影響は? (4ページ目)
残りわずかとなった2016年シーズンだが、錦織はATPツアー最終戦であるワールドツアーファイナルズ(11月13日~20日、ロンドン開催)に照準を定めた戦略を、コーチやトレーナーと話し合って立てるべきだろう。今や錦織は名実共にトッププレーヤーのひとりであり、選ばれし8名だけが出場できるツアーファイナルズに重点を置くべきなのだ。
3年連続出場を目指す錦織は、出場権を争うRace to Londonにおいて、ジャパンオープン2回戦を終えた時点で4315点から4360点となり、依然として5番目につけている。
出場権争いで錦織のライバルになりそうなのは、4番目のミロシュ・ラオニッチ(4465点)、6番目のガエル・モンフィス(3400点)、7番目のラファエル・ナダル(3245点)、8番目のドミニク・ティーム(3205点)、9番目のトマーシュ・ベルディヒ(2870点)、10番目のマリン・チリッチ(2445点)、11番目のダビド・ゴフィン(2210点)らだ。
10月5日時点では、5番目の錦織と次位のモンフィスの間に、960点差があるのはかなりのアドバンテージだ。もちろん他の選手の活躍にもよるが、たとえ錦織が今後ポイントを加算できなくても、出場権を確保できる可能性はある。あくまで参考にすぎないが、2015年のツアーファイナルズでは、錦織は4035点で8番手として出場権を確保した。
「これから回復に向けて全力を尽くしたい」
錦織のケガの回復が順調にいくことを願わずにいられないし、今季の集大成としてツアーファイナルズの出場権を決めて、ロンドンで再び好プレーが見られることを期待したい。
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