錦織圭、楽天OPを無念のリタイア。ツアーファイナルズへの影響は?

  • 神 仁司●文 text by Ko Hitoshi
  • photo by AFLO

 好事魔多し、と表現すればいいのだろうか......。あまりにも突然、錦織圭はケガに見舞われた。しかも好調だっただけに、唐突に訪れた結末の衝撃度は大きかった。 

トレーナーに治療を受ける錦織圭。この後、試合を続行したが第8ゲームで棄権したトレーナーに治療を受ける錦織圭。この後、試合を続行したが第8ゲームで棄権した


 楽天ジャパンオープン2回戦、第1セットの立ち上がりでは、錦織(ATPランキング5位、9月26日付け)が早いタイミングで打つショットに、ジョアオ・ソウザ(34位、ポルトガル)が防戦一方になった。「出だしがあれだけいいのは、なかなか少ないです」と錦織は、第1ゲームと第3ゲームをブレークして3-0とした。

 しかし、第3ゲームの最後のポイント(第3ゲームの14ポイント目)で、錦織は左側のでん部を痛め、直後にメディカルタイムアウトをとる。トレーナーから治療を受ける際には、痛みに顔をしかめる場面も見られた。

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