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錦織圭、楽天OPを無念のリタイア。ツアーファイナルズへの影響は? (3ページ目)

  • 神 仁司●文 text by Ko Hitoshi
  • photo by AFLO



 ただし、「徐々にきたケガではないので、どうしようもないですね」と錦織が語るように、試合に出場し続けていれば、プレー中の突発的なケガは、誰にでも、いつでも起こり得ることだ。

「腰の痛みが結構あったので、それがもしかしたら関係しているのかもしれないけど、でん部の痛みで、こんなに痛くなるのは初めてなので、検査をして数日の回復具合を見ないと、来週どうなのかというのは想像がつかない。今は何とも言えない」

 まずは、何より錦織は治療に専念することが必要だ。ジャパンオープンの後に、マスターズ1000・上海大会(10月9日~16日)、バーゼル大会(10月24日~30日)、マスターズ1000・パリ大会(10月31日~11月6日)の出場を予定していたが、すでに上海大会の欠場が発表された。完治までどのぐらいかかるかわからないため、スケジュールの見直しは必至だろう。

 ちなみに、2014年マスターズ1000・マドリード大会決勝で、錦織がでん部を痛めてリタイアした時には、2週間後のローランギャロス(全仏)では完治せず1回戦負けを喫し、さらに2週間後のハレ大会でようやくまともにプレーができたのだった。果たして今回はどうだろうか。これまでも指摘してきたが、12月に27歳になる錦織に無理は禁物で、ケガとうまく付き合いながらプレーしていくしかない。

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